(特集)トンネルの向こうを撮る
2012/10/6 上野尻→野沢 芹沼トンネル(上り)
ばんえつ物語のポスターにもなった芹沼トンネルはファンの人気の的です。トンネル越しに映る世界は異次元のようで楽しいですね。磐越西線にはこういった写真が撮れるトンネルが幾つかあるので紹介したいと思います。
まずはトンネルの向こうが撮れる条件ですが
1.トンネルが比較的短くて真っ直ぐであること
2.トンネルの出口から先がカーブしていて安全に脇から撮影できること
3.トンネルに行けること
4.煙があること
5.トンネルポータルが美しいこと
特に1~3は必須です。ばんえつ物語走行区間では芹沼トンネル(上り下り)以外に馬下の短いトンネル(上り)、釣浜の短いトンネル(上り下り)、三川の御前トンネル(下り)があります。東下条と五十島間の国道の対岸を走る区間には短いトンネルが沢山ありますが近づくことが出来ません。
トンネルの向こうはSLがトンネルに近づき過ぎると日が当たらず暗くなってしまい、遠すぎると迫力がないのでシャッターチャンスが微妙なのが面白いところです。またオートフォーカスだとカメラがピントを迷うこともあります。あまり天候や草には左右されないので年中撮ることができます。それではトンネルを紹介しましょう。
○芹沼トンネル(上野尻⇔野沢)
なんといっても知名度が高く、上り下り共に煙が期待できトンネルを挟んでS字カーブになっているのが特徴です。トンネルポータルもレンガ積みで情緒あります。難点は上りも下りも撮影する場所があまりなく線路わきの斜面にへばりつかないとならなく3~4名程度が定員になります。S字カーブは下りのほうが表現しやすいです。
2013/6/1 野沢→上野尻 芹沼トンネル(下り)
短いトンネルのお立ち台です。
2012/8/25 野沢→上野尻 芹沼トンネル(下り)
S字カーブを表現するには撮影位置を下げるといいです。
○陣ヶ峰トンネル(馬下⇒咲花)
石積みの好ましいポータルです。トンネルの向こうにもトンネルがあってその間数メートルなのでシャッターチャンスが限られますが、トンネルの向こうのトンネルが撮れるのが魅力です。ここもトンネルを挟んでS字カーブになっていますが撮れるのは当然上りのみです。ここも撮影場所が線路脇の斜面になり定員は2~3名です。
2012/7/28 馬下→咲花 陣ヶ峰トンネル(上り)
短いトンネルの向こうはすぐにトンネルなのでシャッターチャンスは一瞬です。
○松ケ平トンネル(咲花⇒東下条)
このトンネルは芹沼トンネルと並ぶ短さです。但し並行する道路がないので藪漕ぎをしないとたどり着けないのが難点です。
2014/6/15 咲花→東下条 松ケ平トンネル(上り)
トンネルの向こうは直線になっており日も当たるので向こう側が撮りやすいです。
2014/6/15 咲花→東下条 松ケ平トンネル(上り)
トンネルの向こうの世界からやってきました。ちょうど阿賀の里から対岸を撮るあたりの先です。
2014/6/15 咲花→東下条 松ケ平トンネル(上り)
トンネルの向こうが明るくてよい感じです。
2014/6/15 咲花→東下条 松ケ平トンネル(上り)
闇の中でナンバープレートだけが光ります。
○御前トンネル(三川⇒五十島)
このトンネルは上記の2つのトンネルに比べればかなり長いですが真っ直ぐなのでトンネルの向こうが撮れます。しかもトンネルの向こうは大型トラスの御前橋りょうなので面白いです。このトンネルは比較的新しくポータルもコンクリート製ですが苔むしています。また内部に補強がありその凸凹に当たるヘッドライトの光が面白いです。トンネルが長いのでポータルを入れるとトンネルの向こうが小さくなってしまいます。撮影場所の足場は良く数名は撮れます。
2013/9/1 三川→五十島 御前トンネル(下り)
御前橋りょうから御前トンネルへの進入です。
| 固定リンク
「特集」カテゴリの記事
- (特集)桜を撮る(新潟下り編)(2025年版)(2025.06.01)
- (特集)桜を撮る(会津下り編) (2025年版)(2025.05.31)
- (特集)桜を撮る(会津上り編)(2025年版)(2025.05.30)
- (特集)桜を撮る(新潟上り編)(2025年版)(2025.05.29)
- (特集)水仙を撮る(2025年版)(2025.05.28)
コメント