(特集)田園のギラリ(春~夏編)
磐越西線 ばんえつ物語撮影ガイド
晩秋ギラリの盛期で質問もあったのでばんえつ物語のギラリについてまとめてみました。
○ギラリの理屈
ギラリとは夕日が罐や客車に当たって反射し輝く状況です。特に地平線近くの太陽の光は空気の層を多く通ってくるのでオレンジ色になります。太陽だけでなく満月も地平線近くはオレンジになります。朝日の汽車は現在ではまず無理なので狙えるのは夕日のギラリですね。時間的に当然下りになりますが四季によって日没時間がかわるので季節とともに撮影地もかわります。
磐越西線では山都から馬下の間は山間部を走るので太陽が地平線でなく山に落ちます。そうすると地平線に沈む太陽のようなオレンジ色にはなりません。ということで喜多方から新津までで綺麗なギラリが狙えるのは喜多方→山都、馬下→新津の間になり、途中田園地帯を走る舘原や上野尻もギラリにはなりますが弱いです。
2013/4/21 馬下→猿和田 小山田踏切
春の雪が降った日の夕方、誰もが予想しなかった最高のギラリでした。
またギラリは反射によって起きるので、列車の方向と撮る角度が重要です。側面ギラリでは斜め前からの夕日に対して後追いで撮る形になります。夕日が斜め前から当たる場所は喜多方→山都の進行左、馬下→五泉の進行右が有名です。これ以外の場所でも正面ギラリとか山間でも思わぬギラリがあったりもします。
当然のことですがギラリを狙うのは晴れの日で地平線近くに雲がないことです。また霞がかかったような日は駄目です。季節的には春と秋がいいです。夏はなかなか空気が澄まないですね。燃えるような夕焼けのあった季節を思い出してください。
2011/3/27 馬下→猿和田 小山田踏切
夕焼けとギラリが撮れるチャンスはそうはありません!
2013/4/28 馬下→猿和田 馬下踏切
4月下旬から5月下旬あたりが馬下での狙い時期です。
2013/5/5 馬下→猿和田 馬下踏切
テンダーの凸凹が面白いです!
2013/5/12 馬下→猿和田 馬下踏切
5月は水鏡とあわせて楽しめます。
2012/5/13 馬下→猿和田 馬下踏切
水鏡でのギラリは楽しいです。
2014/5/18 馬下→猿和田 馬下踏切
風があって水鏡はダメでしたがギラリは素晴らしかったです。門鉄デフが輝きます。
2014/5/18 馬下→猿和田 馬下踏切
罐が輝きます。
2014/5/18 馬下→猿和田 馬下踏切
テンダーが輝きます。
2014/5/18 馬下→猿和田 馬下踏切
馬下のギラリは旅情があります!田んぼは波だって水鏡はダメでした
2013/5/26 新関→東新津 大関道踏切
能代川橋りょう方面はギラリになりました。
2013/6/2 馬下→猿和田 馬下踏切
6月になり太陽が高いのでオレンジの夕日にはなりませんでしたが...
2012/7/21 新関→東新津 能代川橋りょう
夕陽を正面にあびて煙室がギラリになりました。
2012/8/4 馬下→猿和田 小山田踏切
馬下では6~7月は日が長くなりますが8月はまたギラリが狙えます。
続く
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