(特集)田園のギラリ(秋編)
磐越西線 ばんえつ物語撮影ガイド
○ギラリの狙い方
昨日書いたようにギラリとは夕日が罐や客車に当たって反射し輝く状況で、そこには小学校の理科で習った鏡の反射の理屈があります。すなわち太陽の入射角と鏡の罐、そして反射角の先にカメラが必要になります。ここで鏡の実験と違うのは鏡である罐が動いてくることです。もちろん太陽もゆっくり動きますしカメラマンも動けますので、自分の撮りたい位置でギラリになるような綿密な計算が必要になります。
幸いにして下りのばんえつ物語は馬下、喜多方で上りのDCとの交換があり、本番の10分前にリハーサルできます。おおよその位置を決めDCで何コマか撮ってみてギラリになる場所を予測できます。
あとは本番ではギラリの前の真横あたりでは順光で綺麗な写真が撮れますし、連写すればギラリを逃すこともないです。後追いの角度がギラリになりますのでそのままだと被写体が小さくなっていきますのでズーミングが必要です。
またギラリでは被写体より下は暗くなってしまいどうでもよくなります。これを利用して流し撮りでギラリを撮ると罐が浮き出て躍動感ある写真になります。更にたとえギラリの場所が分からなくても流しで追えば罐を中心にギラリが撮れます。線路を水平に入れてギラリの予定位置で構図を作り列車がくる方向にできるだけ水平パンしときます。あとはナンバープレートあたりにピントマークをいれてできるだけ早くから水平パンすれば、まずは流しも失敗しないです。「真横の順光流し」「後追いのギラリ流し」「流れていない編成のギラリ」が撮れているはずです!但しシャッタースピードは30分の1以下でないとあまり流れなく、特にギラリは後追いになりますからなかなか流れないので注意が必要です。おっと手振れ防止はオフにしてくださいね。
2013/11/17 山都→喜多方 濁川橋りょう
先頭のDCがギラリの位置です。
2012/10/27 喜多方→山都 一の戸橋りょう
10月も下旬になると喜多方→山都のギラリシーズン開幕です。
2013/11/4 喜多方→山都 濁川橋りょう
ちょっと弱かったですが門鉄デフがギラリで輝きます!
2013/11/9 喜多方→山都 舞台田踏切
青空バックに門鉄デフが輝きました!
2013/11/9 喜多方→山都 舞台田踏切
申し分ないギラリでした!
2013/11/9 喜多方→山都 舞台田踏切
客車もギラリです!
2013/11/16 喜多方→山都 舞台田踏切
流しだと罐が浮いて見えます。
2013/11/16 喜多方→山都 舞台田踏切
この瞬間がたまりません!
2013/11/17 喜多方→山都 濁川橋りょう
流しだと躍動感が増します!
2013/11/17 喜多方→山都 濁川橋りょう
門鉄デフを輝かせ黄金の罐です!
2013/11/24 喜多方→山都 濁川橋りょう
飯豊山を橋りょうの下に見て...
皆さんも是非ギラリに挑戦してみてください。ギラリ+流しはお勧めですよ!
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