新SL現役時代のアーカイブ(標津線その7)
1975/3 標茶駅 C11133 クリックすると大画像で見ることが出来ます
74年秋に廃車になり標茶駅に留置されていたC11133です。この後苫小牧で保存され、C11171復活時には部品を供出したといいます。25年間標津線を走りましたが、最後まではいられませんでしたが、幸せな罐と言えるでしょう。
現役蒸気機関車末期には全検の残る罐のやりくりが盛んにおこなわれましたが、全国最後のC11の活躍の場となった釧路機関区のC11の動向を追ってみました。
〇72年以降の釧路機関区C11の動向
号機 | 転入年 | 72年 | 73年 | 74年 | 75年 | 保存 |
93 | 49年 | ---------- | ---------- | 廃車 | 解体 | |
133 | 49年 | ---------- | ---------- | 廃車 | 苫小牧保存 | |
134 | 68年 | ---------- | ---------- | 転出小牛田 | 74年廃車解体 | |
172 | 66年 | ---------- | 転出小牛田 | 74年廃車解体 | ||
208 | 66年 | 廃車 | 解体 | |||
274 | 69年 | ---------- | ---------- | ---------- | 廃車 | 動輪保存 |
171 | 転入長万部 | 廃車 | 標茶→復活 | |||
176 | 転入長万部 | 廃車 | 解体 | |||
224 | 転入大湊 | 廃車 | 根室標津 | |||
227 | 転入苫小牧 | 廃車 | 大井川鉄道動態 |
こうしてみると上の2両が25年にわたって活躍した主で、続く3両は最後まで活躍できなく、転入組の下の4両が最後まで活躍したC11となりました。不思議なのは74年に4両が転入すると同時に、134号機が小牛田に転出していることです。もともとは74年に無煙化の計画であったかのように見えます。また転入組は動態保存2機を含めて幸せな運命を辿る罐が多くて、長年釧路にいた罐たちは少し可哀そうですね。75年3月はこの転入組4両を撮ることが出来ました。
72年あたりはC11というとどこでもいたのですが、あっという間に標津線だけになってしまったのは驚きです。
P.S.
皆さんご存知の通り3日にC57180が無事に新津に帰還しています。予想以上に速い帰還でしたが、今後の試運転のスケジュールが気になるところですね。
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コメント
新津に戻ったC57、気になりますね!
先日、DE10+12系青を撮りに磐越西線に行きましたがここ何か月でずいぶんと変わっちゃった所もありビックリです。
それにしても、ここの所の北海道の写真拝見しててもうらやましい限りです。
40数年前にこれだけの写真を撮っていたのには脱帽です。
私なぞ大学に入ってSL全廃後の北海道が初めてで狩勝峠の俯瞰写真しか記憶ありません。
いずれにしてもC57復活蒸気楽しみですね。
試運転情報自分なりにも調べますが何か情報入りましたらお教え下さい。
投稿: ヤングクラッシック | 2019年7月 4日 (木) 19時15分
ヤングクラッシックさま
7月末の復活も半信半疑でしたが、予想外に早い帰還で嬉しい限りですね。
連休には下見を兼ねて磐越西線を覗きにいこうかと思っています。
投稿: 堤防 | 2019年7月 4日 (木) 19時26分