新SL現役時代のアーカイブ(滝川機関区)

1973/3 函館本線 滝川機関区 D511051 クリックすると大画像で見ることが出来ます
稚内から「利尻」に乗り滝川に降りたのは早朝4時でした。本日の目的地は美唄ですが、滝川駅には降りたことがなかったのでいったん滝川で降り、始発の普通列車が来るまで滝川の罐を撮りました。滝川はまだ3月というのに全く雪がありません。
まずは夜明けの給水タンクとD511051です。滝川にはD51が18両、9600が8両いてD51は1000番以降の戦時形が5両もいました。D51は砂川支線、歌志内線、根室本線の芦別までの近郊に加え、室蘭あたりまでのロングランの運用もありました。
D511051は東京で活躍した罐で1967年に滝川に来て、1974年夏に廃車になりました。

1973/3 函館本線 滝川機関区 D511086 クリックすると大画像で見ることが出来ます
代表的な戦時形のD511086です。カマボコドームで切詰デフですが、密閉型キャブではないですね。75年9月に滝川から追分に行き、12月24日のSL定期仕業最終日まで夕張線で活躍して、76年3月に廃車になり保存予定でしたが、残念ながら翌月の追分機関区の火災で焼失しています。

1973/3 函館本線 滝川機関区 D511127 クリックすると大画像で見ることが出来ます
D511127も1086とほぼ同じ形態の罐でこれも本州からきた罐です。同じく75年11月に滝川から追分に行き、76年3月に廃車になっています。
なぜか滝川では戦時形のD51ばかり撮ってますが、偶然だったのか、戦時形がめずらしかったのか今になってはわかりません。

1973/3 函館本線 滝川機関区 59613 クリックすると大画像で見ることが出来ます
滝川の9600は入換専用で、テンダーもトラ塗り、滝川をはじめ赤平、砂川あたりに出向いてました。
59613は一生を北海道で過ごした道産子で、75年2月に滝川から鷲別に行き、同夏に廃車になっています。

1973/3 函館本線 滝川機関区 49642 クリックすると大画像で見ることが出来ます
49642は長年青森で入換に使用されていた罐で動力逆転機がついています(逆転棒がなく、逆側に動力逆転機がついています)72年の5月に滝川に来て、74年11月に廃車になりました。
当時は知る由もなかったそれぞれの罐の歴史と運命を紐解くと感慨深いです。

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