新SL現役時代のアーカイブ（肥薩線その１）

　1971/3　肥薩線　人吉　混4589　D511151　クリックすると大画像で見ることが出来ます

　第一希望校には落ちたもののなんとか中学受験に成功した小学６年生の春休み、１年ぶりに待ちに待った撮り鉄に九州に行きました。合格祝いということで、はじめてのカメラに出たばかりのオリンパス３５ＲＣを買ってもらいました。東京から急行桜島で２３時間近くかかって八代に降り、肥薩線のＣ５７の牽く客車列車で人吉に向かい、大畑ループを越えるＤ５１の混合列車に乗り、西鹿児島から生まれて初めて乗るブルートレイン特急あかつきで新大阪に向かい、四日市の祖母の家に行ってます。

　残念ながら写真が人吉駅のこの１枚しか残っていませんが、雄大な大畑ループを後補機付きの重装備Ｄ５１の混合列車に乗った思い出は忘れません。１両の客車は残念ながら最後に残ったダブルルーフのスハフ３２ではなくオハフ６１でした。３３‰の大畑ループ越えを控え、人吉駅のホームで一息つく運転士さんです。当時も３３‰の峠を越えるＤ５１はこの大畑ループだけでした。
　Ｄ５１１１５１は３０年近く人吉で活躍した罐で、鹿児島工場式のゴツイ集煙装置、大きな重油タンク、サイドに増設重油タンクを背負う峠のシェルパでした。７２年６月に南延岡に行き、７４年６月に廃車になっています。

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