渡り鳥が教えてくれた信濃町の魅力
長野県上水内郡信濃町――「信濃町」と聞くと東京の信濃町を思い浮かべる方は多いと思いますが、長野県の信濃町をご存じない方も少なくないのではないでしょうか。駅名の黒姫のほうが知られているかもしれません。
信濃町は長野県最北部に位置し、天気予報でも長野市より新潟県上越地方のほうが身近に感じられるほどです。
私自身も土地を購入するまでは、信濃町についてあまり詳しく知りませんでした。野尻湖や黒姫高原、そして俳人・一茶こと 小林一茶 のふるさととして知られています。町の中心である黒姫駅の標高は約670m、年平均気温は9.4℃と低く、夏は涼しく過ごしやすい気候です。
同じ上水内郡の 飯綱町 はリンゴやブドウなどの果樹栽培が盛んで、隣接する 中野市 もブドウや栗の産地として有名です。一方、信濃町では果樹栽培はほとんど見られず、近年ブランド化が進むトウモロコシをはじめ、ソバや米、高原野菜などの生産が盛んです。
町は四方を山々に囲まれており、妙高山、黒姫山、戸隠山、飯縄山、斑尾山 の五つの山は「北信五岳」と呼ばれています。このうち最も標高が高いのは妙高山で2,456m。近くの 火打山 には万年雪が残り、ライチョウも生息しています。さらにその西側には3,000m級の峰々が連なる北アルプスが横たわり、反対の南東側には志賀高原が広がっています。餌を探しながら移動する渡り鳥たちにとって、これらの山々は大きな地形的障壁となります。
こうした地形の影響もあって、北から渡ってきた野鳥たちは北信五岳の麓に集まりやすいのではないかと感じています。

2023/1/11 右から妙高山(火打山) 黒姫山 戸隠山 クリックすると大画像で見ることが出来ます

2024/12/20 右から黒姫山 飯綱山(霊仙寺山) クリックすると大画像で見ることができます

2018/2/4 斑尾山
もう一つの要因は気候です。信濃町は冷涼なため、秋の渡り鳥たちの重要な餌となるミズキやガマズミ、マユミ、ツルマサキなどの木の実が熟す時期が10月以降になります。また山に囲まれ強風が吹かない地形でもあります。渡りの最盛期と餌資源の豊富な時期が重なることで、多くの野鳥たちがこの地に引き寄せられているのではないでしょうか。
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